Ishinomaki
はまぐり堂
石巻駅からバスで揺られること30分、まるで夢のような可愛らしいツリーハウスが現れます。隣の昔ながらのバス停には、「蛤浜」と書いてありここで蛤浜集落に到着したことが分かりました。蛤浜集落は、牡鹿半島の中で最も小さな集落で、震災前は9世帯が住んでいましたが、震災後の現在は2世帯のみ暮らしているそうです。海と山に囲まれており、とても自然豊かな場所です。今回は、この集落にある“はまぐり堂”のオーナー亀山貴一さんにお話を伺いました。
はまぐり堂では、主にカフェやセレクトショップ・夏にはマリンレジャーなどを行っています。現在カフェとして利用している古民家は、元々亀山さんの実家で築100年ほどの建物だそうです。亀山さんは震災当時、高校の教師をしていました。しかし震災後に訪れた蛤浜を見て、「この集落のくらしを後世に残していきたい」と強い想いが沸き、教師を辞め、開業に向けて動き始めました。そして震災から2年後、2013年3月11日にはまぐり堂をオープンしました。
また、はまぐり堂では、現在6次産業化に取り組んでいると紹介していただきました。6次産業化とは、生産だけでなく加工・販売までを自らで行うことです。はまぐり堂でいうと、例えば杉です。はまぐり堂近くの山には、多すぎるほどの杉が植えられており土砂災害にもつながり問題になっていました。そこで、杉を伐採し家具などを製造・販売をおこない問題解決に繋げています。
私は、亀山さんの「交流人口の増加が幸せには繋がらない」というお話が印象的でした。それは、交流人口が多いほど、その地で穏やかに暮らしている人にとってストレスに感じたり、仕事の妨げになる可能性があるためです。私は今まで交流人口が多いほうが良いと考えていましたが、場所によっては良いとは言い切れないことが分かりました。
これからも、蛤浜の豊かな自然やくらしを残していっていただきたいです。そして蛤浜という素晴らしい場所に皆さんも是非訪れて欲しいです。
はまぐり堂のメニューについて紹介します。
はまぐり堂のメニューについて紹介します。カフェ・はまぐり堂では地元の盛んな養殖などを活かし、ここでしか食べられないものを提供しています。今回私たちが注文したはまぐりセットと鹿カレーはとても人気のメニューであり、取材に訪れた日も多くのお客様がこのメニューを頼んでいました。はまぐりセットは、ワンプレートのランチになっており、パン2種orかまどごはん、お惣菜、お味噌汁を味わうことができます。海苔パンは地元の海苔を使用しており、元パン職人だった立ち上げメンバーの技術を活かし、店内でパンを焼いています。また、お米はかまどで炊くことにこだわっており、香りや味、そして食材そのものの良さを感じることができます。
鹿カレーも地元産のものを使用されています。鹿肉を使用したカレーは珍しく感じると思います。では、なぜ鹿肉を使用することにしたのか、紹介していきたいと思います。牡鹿半島は肉以外の食材を賄えます。しかし、肉も地元のものを提供したいと考えていました。その頃、牡鹿半島では鹿が増加し、農作物や森林が被害を受けたり、交通事故が発生したりと、問題が起きていました。鹿を駆除しなければならない状況の中で、ただ駆除するのではなく、鹿を有効活用できる方法はないかと考え、この鹿カレーが完成しました。さらに鹿肉は低脂質・高タンパクで鉄分が多く、臭みなども無く、とても食べやすいです。その他にも季節の食材を使ったデザートやドリンクなど豊富なメニューがそろっており、どれも美味しそうで注文するまで迷ってしまいます。カフェの雰囲気はとても落ち着いていて1人でも入りやすく近くに海もあり、リラックスできる魅力的な場所でした。ただご飯を食べるだけではなく、どのような経緯でその食材が使用されているのか、どこで獲れた食材なのかなど、食についてもっと注目すれば、より石巻の魅力を知れると感じました。
このカフェはたくさんの方のつながりがあってオープンされたカフェであり、人と人とのつながりはとても大切なものだと思いました。このカフェは様々な年齢層のお客様が来るので、このカフェでたくさんの方が出会い、素敵な時間を共有でき、まさに人と人がつながれる場所だと感じました。今回の取材を通して、何か目標に向かって進む姿はとても素敵ですし、目標を達成する事は簡単な事ではありませんが、それを達成するために頑張る事や、達成した先にある喜びは自分にとって大きな財産になると感じました。私も少しずつ目標を設定し、それを達成するために積極的に行動し、自分を成長させたいと思いました。今回、貴重なお話を聞かせていただき、石巻を訪れなければ分からないこともたくさん知れて、素晴らしい時間を過ごすことができました。
日和山公園
日和山公園は、石巻市中心部の旧北上川河口に位置する標高56メートルの丘陵地で、中世には奥州総奉行葛西の城があったと伝えられています。かつて松尾芭蕉も訪れたことのあるこの日和山は、石巻市内を一望できる場所としても知られており、天気が良い日は、牡鹿半島のほか、遠く松島や蔵王の山々を見ることができます。春には、ツツジや約400本もの桜が咲き誇り、多くの市民が訪れる憩いの場になっています。
2011年3月11日の東日本大震災の時には、数えきれない人が避難した命の山となりました。そして避難してきた人たちは、雪が降り続く中、高さ6メートルを超える大津波が目の前の街並みや車を押し流し、同時に発生した津波火災によって燃え上がる街の景色を目にしました。
現在では、復興事業が進められている街の様子、川岸の防潮堤整備の様子が見られますが、震災前の景色を取り戻すには、まだまだ時間が必要です。
おだってばりいで
宮城県石巻市に住んでいる、震災で被災したおばあちゃんたちが、支援物資でもらったタオルや古い着物を使って手縫いで小物を作り、石巻の新たなブランドとして売り出す活動をしています。
団体の名前である「おだってばりぃで」とは宮城弁で「ふざけてばかりいて」と言う意味で、いつも皆でわいわい楽しくおしゃべりしながら商品作りをしていることからこの名前がつけられたそうです。
震災後、家や仕事を無くした人が多くいましたが、おだってばりぃではそんな人たちの精神的な居場所作りを目的として発足しました。そのため商品を作って売り出すことで、新たな雇用を生み出してもいますが、それと同時に生きる目的をも生み出しています。
一番初めのおだってばりぃでの商品作りは震災の支援物資で余っていたタオルや中古の衣類を使って小物を作ることから始め現在の定番商品「こまっちゃぐれタオル」などが誕生しました。
こまっちゃぐれタオルは2011年9月から販売を開始し、これまでに8000枚以上を販売した人気商品である。販売までは、おばあちゃんたちがタオルを何度も洗ってはほつれなどが出ないか確かめ、縫い方も統一1するために何度も何度も話し合いました。ミシンを使って作ったこともあったが、触ったときの柔らかさや、一つ一つ丁寧に心を込めて作るのは手縫いが1番良いと「手縫い」にこだわり作り続けています。商品には、それぞれ作り手のおばあちゃんたちの似顔絵とメッセージを沿え、買っていただいた方に、どんなおばあちゃんが作っているのかわかるようにしました。
こまっちゃぐれタオルの他には和柄コースター、名刺入れ、カード定期入れ、しじみのネックレス、イヤリングなどがあります。
和柄コースター、名刺入れ、カード定期入れは着なくなった着物を利用して作っています。この商品を作るために全国から着なくなった着物を寄付してくれた人もいた。日本らしいデザインであり外国の方からも人気のある商品です。
しじみのネックレスはしじみに和柄の布を張り付けイヤリングやネックレスとしておしゃれに加工した商品であり、これらの商品は全ていつもおばあちゃんたちがこだわりを持って丁寧に作った商品です。
最後に
購入者から作り手のおばあちゃんにメッセージが届くことがおばあちゃんたちの作る喜びにつながっています。これまでに500通以上のメッセージが届き、中には返事を書き文通を続けている方もいます。このおだってばりぃでは震災を乗り越えてきたおばあちゃんたちの希望です。
石ノ森萬画館
石巻駅からまんがロードを歩くこと約15分、宇宙船のような不思議な建物にワクワクしながら石ノ森萬画館へ向かいます!
この石ノ森萬画館は漫画家、石ノ森章太郎さんが描いた漫画キャラクターミュージアムです!
まず中に入る前にキャラクターにお出迎えされ写真撮影!女子大生たちも大興奮です!
中に入るとここでしか撮影できないプリクラを体験するし盛り上がりました!2階では常設展にて仮面ライダーなどキャラクターのアトラクションを体験ことや企画展を鑑賞することができます!
3階のカフェでは石ノ森漫画キャラクターのオリジナルメニューも体験できます!
小さい子供や私たちのような若者からお年寄りまでみんなが楽しめる施設です!
みなさんもぜひ足を運んではいかがでしょうか?