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Ishinomaki Yakisoba

日本においてやきそばとは、黄色の麺と豚肉やキャベツなどの野菜をウスターソースで炒めたものが一般的です。しかし、「石巻やきそば」は茶色の麺と、目玉焼きがトッピングされていることが特徴の食べ物です。
 この「石巻やきそば」は、1950年頃から宮城県の石巻地方で食べられており、現在は石巻市内の小学校給食でも食べられている石巻の伝統料理です。石巻焼きそばの目玉焼きには「おもてなし」の意味が込められており、家庭で食べる時は目玉焼きがないときがあるそうです。



 

 

 

 

 

一番の特徴である麺は、どうして茶色なのでしょうか。
ソースが練りこまれているから、と考える人もいるでしょう。しかし、これは一度蒸し上げた麺を水で洗い、さらに蒸し上げているからなのです。二度蒸し上げることで、麺が茶色に変化します。この工程によって麺がふっくらとします。

 

 また、一般的な焼きそばは麺と具材をソースで炒めて作ります。けれども、「石巻やきそば」の場合は出汁をかけながら蒸し上げて作るため、食べる際はお好みでソースをかけていただきます。

「石巻焼きそば」はご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」へ参加したことで、全国的に注目されはじめ多くの人に愛されています。

石巻には、石巻焼きそばを応援する民間団体で「石巻茶色い焼きそばアカデミー」があります。この団体は2008年に石巻市の製麺業者をはじめとする有志の集まりで立ち上げられ、地元製麺店や飲食店のほか個人から組織されています。アカデミーの活動では、B-1グランプリへ出店や、石巻焼きそばの料理教室を行っています。今回私たちが取材に伺った島金商店様もアカデミーに所属されており、アカデミーの方々は「石巻焼きそばを通して石巻を元気にしたい」という思いのもと活動されています。是非石巻を訪れた際は、一般的な焼きそばとは一味違う、「石巻焼きそば」を味わってみるのはいかがでしょうか。

藤や食堂

住所:宮城県石巻市立町2-6-17

電話番号:0225-93-4645
 

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